SAVE KYOTO

2016.12.30

「とりづくし―干支を愛でる―」を見に行くリン♪

こんにちリン!

トラりんだリン!

 

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もうすぐ2016年も終わりだリン。

「禅」展に「坂本龍馬」展に……あっという間の楽しい1年だったなぁ☆

 

京博では2017年1月15日(日)まで、干支である「酉」にちなみ、「鳥さん」や「ニワトリさん」をモチーフとした作品を展示しているよ!

展示室には、「鳥さん」を表した美術品がいっぱいだリン!!

案内してくれるのは、2016年の「さるづくし」も担当した井並研究員だよ♪

井並研究員~~~!

 

井並研究員:はい、こんにちは。

 

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トラりん:え?

 

井並研究員:こんにちは。

 

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トラりん:あれ?井並研究員、なんだか前と雰囲気が変わったリン。

どこが違うんだろう・・・

もしかして髪切った?

 

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井並研究員:そこじゃないよ。

 

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トラりん:あ☆ボクの知っている井並研究員だ!

今日はよろしくリン♪

 

井並研究員:よろしく、トラりん。

早速、作品を見ていこうね。

 

トラりん:ちいさくてかわいいニワトリさんだリーーン♪

 

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井並研究員:これは水滴(すいてき)と言って、硯(すずり)に水を注ぐ文房具だよ。

陶製で、朝鮮の李朝時代の作品なんだ。

 

トラりん:くちばしから水が出るのかな☆

どうして、ニワトリさんの形なの?

 

井並研究員:実はニワトリには、5つの徳(すぐれたところ)があると言われているんだ。

トサカが、学問にすぐれた文官のかぶる冠に似ているところから「文」

いっぽうで、鋭い蹴爪(けづめ)をもつところから「武」

敵に向かいあっても恐れず闘うところから「勇」

餌などを一人占めせず仲間と分け合うところから「仁」

そして、夜明けを必ず知らせてくれるところから「信」

これは文房具で墨を磨(す)るときに使うものだから、きっと「文」を意識してニワトリを選んだんじゃないかな。冠をかぶって文官になることは「立身出世」にも繋がるしね。

 

トラりん:文・武・勇・仁・信!

ニワトリさん、かっこいい!!ボクもニワトリさんみたいになるリン!

コケコケ☆

 

井並研究員:はは、うまいうまい。

 

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トラりん:わ!すごく華やかな着物だリン!

 

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井並研究員:「百鳥文様打掛(ひゃくちょうもんよううちかけ)」という名前の作品だよ。

作品名で「百」という場合、「多くの」という意味で必ずしも百あるというわけじゃないことも多いんだけど、この着物の場合、本当に100羽の鳥たちが描かれているんだ。

しかも、1羽ずつ種類も違うんだよ。

 

トラりん:えー、すごいリン!

特に、一番上の鳳凰(ほうおう)さんが大きくて華麗だなぁ☆

 

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井並研究員:伝説の鳥・鳳凰は、皇帝がいい政治をして世の中が平和なときに現れるといわれているよ。

だから「天下太平」、「平和」の象徴なんだ。

 

トラりん:あれ?もしかして美術作品の鳥さんって、みんな何かの意味を表しているの?

 

井並研究員:いいところに気がついたね。

もちろんすべての種類にそれぞれ意味があるわけじゃないけど、作品に表された鳥のほとんどが何かしらのおめでたいこと、縁起のいいことを象徴しているんだよ。

それをふまえて次の作品を見てみよう。

 

 

これは、雪舟(せっしゅう)という人が描いた「四季花鳥図屏風」。

重要文化財だよ。

 

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トラりん:雪舟さん!

「禅―心をかたちに―」の展覧会でも作品を見たリン!

 

井並研究員:向かって右には、鶴(つる)が描かれているね。

鶴はご存じのとおり、「長寿」を意味する鳥。「鶴は千年、亀は万年」っていうよね。

さらに、トラりんの右耳あたりに見える白い鳥は、鷺(さぎ)。

中国語の発音から、「出世」を意味するようになったんだ。

鳥だけじゃなくて、植物も。鶴にかぶさるように松が生えているね。

松は常緑樹(じょうりょくじゅ)。

一年中枯れることなく葉を付けていることから「不老長寿」「繁栄」を意味するよ。

 

トラりん:おめでたいものづくしだリン!

誰かの長生きや成功をお祈りして描いたのかな?

 

井並研究員:そうかもしれないね。でも、ただ意味を読み取るだけじゃおもしろくないよね。

この絵にみなぎる息の詰まるような力強さは、本物を見ないと感じられない。

どうして雪舟はこんな表現でおめでたい絵を描いたのか、みんなにも考えてみてほしいな。

 

トラりん:鳥さんの美術、とても奥が深そうだリン…

酉年のこの機会に、2017年は鳥さんを表した作品に注目するね!

お正月の京博は、おめでたい鳥さんたちからパワーをもらえそうだリン☆

 

 

2017年も京都国立博物館をよろしくね☆/

 

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新春特集陳列「とりづくし─干支を愛でる─」

会期:2016(平成28)年12月13日 ~ 2017(平成29)年1月15日

会場:京都国立博物館 平成知新館2F-1・2

休館日:月曜日、年末年始(12月26日~1月1日) 

*ただし、月曜日が祝日・休日となる場合は開館し、翌火曜日を休館とします。

*1月2日(月・祝)から1月9日(月・祝)まで続けて開館いたします。

開館時間:火~木・日曜日:午前9時30分から午後5時まで

金・土曜日:午前9時30分から午後8時まで

(入館は閉館の30分前まで)

観覧料:一般 520円(410円) 大学生 260円(210円)

高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料です(年齢のわかるものをご提示ください)。

*( )内は団体20名以上

*障がい者の方と介助者(1名)は、障がい者手帳などのご提示で無料となります。

*キャンパスメンバーズは、学生証をご提示いただくと無料となります。

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