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2017.1.10

「生誕300年 伊藤若冲」を見に行くリン♪

こんにちリン!

トラりんだリン!

 

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今日は、ボクの2017年展示室始めだよ☆

1月15日(日)まで開催している、特集陳列「生誕300年 伊藤若冲」について、福士研究員にお話を聞きに行くんだ♪

 

伊藤若冲さんと言えば、物凄い人気の人だリン!

でも実は、2000年に京博で行われた若冲さんの展覧会がきっかけで大人気になったって聞いたよ!

ボクが生まれる前の出来事だけど、京博が若冲さん人気の火付け役だなんてとっても凄いことだから自慢しておくリン!!

 

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福士研究員:トラり~~ん!

新年1発目のはずが、「とりづくし」に先を越されたよ~!

 

トラりん:大丈夫だよ、のび太くん!

ハッ!のび太くんじゃない!!

どうしたリン、福士研究員てばそんな声出して!

ボク、若冲さんの名前は知っているんだけど、実際に作品を見たことがないから今日をとっても楽しみにしていたんだよ☆

 

福士研究員:いやあ、でも若冲は虎を描いてないからねえ。(※ウソです)

ひょっとして虎がキライだったのかも。

 

トラりん:そんなはずないリン!

 

福士研究員:トラりん、キレてるの?

 

トラりん:キレてないリン!!

 

福士研究員:さて、そろそろ本題に入ろうか。

若冲といえば「鶏の画家」。

自宅の庭に二羽鶏を飼って観察を重ねることで、自在に描くことができるようになったと伝えられているよ。

 

トラりん:「二羽」はウソだリン。

 

福士研究員:でも、そんなイメージをある意味でくつがえしてくれるのがこれ。

四季花鳥図押絵貼屏風(しきかちょうずおしえばりびょうぶ)。

 

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トラりん:わぁー!

大きくて迫力があるリン☆若冲さんお得意の鶏も!

でも・・・

なんだかイメージしていた若冲さんの作品とは少し違うリン。

 

 

福士研究員:そのとおり。なんといっても下手だよね、特に鶏が。

 

トラりん:シッ!

展示作品に下手だなんて…そんなこと言って大丈夫・・・?

 

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福士研究員:大丈夫どころか、むしろそれこそがこの作品のポイントなんだよ。

40歳代の初めころにはこんな画風だった若冲が、このあと徐々にウデをあげていく様子がよくわかるとっても重要な作品なんだ。

 

トラりん:若冲は天才って聞いたことがあるけど…

でも、本当は努力を重ねてうまくなった人だったんだね!

 

福士研究員:そうそう。

でもテクニックは未熟だけど、若さゆえの力強さが魅力的な作でもあるんだよ。

 

トラりん:そう言われてみれば、梅の枝も松の葉っぱも勢いがあるリン!

それに、墨がとっても強い感じがするね!

 

福士研究員:さすがはトラりん。

今回の特集陳列では、昨年あいついで開催された若冲展では展示されていない作品を含めて公開しているんだ。

この作品もそのひとつ。

トラりんのように初めて若冲の作品を見る人はもちろん、目の肥えた若冲ファンの人にも楽しんでもらえる展覧会になっているよ。

 

トラりん:そうだったんだ!

じゃあ、今年度の若冲展をコンプリートするには必見の展覧会だリン☆

 

福士研究員:そして、担当者としてイチオシなのが、この蝦蟇河豚相撲図(がまふぐすもうず)。

 

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トラりん:なんで?

ガマガエルとフグが、相撲・・・ねぇ、なんで?

 

福士研究員:珍しい組み合わせだよね。まさに前代未聞の取組。

若冲の意図ははっきりとはわからないけど、ヒキガエルとフグをモチーフにした中国の詩が発想源かもしれない。

 

トラりん:ボク、カエルとフグの相撲は初めて見たよ・・・

でも一生懸命お相撲をしている力強さの中に、ふんわりと優しい雰囲気があって可愛いリン☆

 

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福士研究員:こういうユーモラスな表現も、実は若冲作品の特徴のひとつ。

生真面目な人だと思われがちだけど、意外に楽しい人だったんじゃないかな。

さて続いては・・・あれ?トラりんがいない!

トラりーーん?

 

トラりん:ボクの大根さんのモノマネが上手すぎて、この絵に溶け込んでいるようだリン・・・

 

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福士研究員:なーんだ、お餅の食べ過ぎで動けないのかと思ったよ。

 

トラりん:ちがうリン!

お餅は食べ過ぎたけど、動けるリン!

 

福士研究員:トラりん、キレてるの?

 

トラりん:キレてないリン!!!

 

福士研究員:さて次に紹介するのは、その「果蔬涅槃図(かそねはんず)」だよ。

 

トラりん: お野菜がいっぱい並んでいるリン!

 

福士研究員:涅槃図とは、お釈迦様の入滅を描いた絵のこと。

その涅槃図を、野菜や果物で表現した作品なんだ。

お釈迦様は中央の二股大根、羅漢や動物たちも野菜と果物であらわされているよ。

 

トラりん:大根のほかにも、カボチャやナス、しいたけ…あ!ゴーヤーもあるリン!

 

福士研究員:若冲は錦市場にあった青物問屋の主人。

八百屋さんとはちがうんだけど、こうした野菜や果物は身近にあったんだ。

どれも特徴が、よくとらえられているね。

 

トラりん:本当!おいしそう…ぎゅるぎゅるる~。

 

福士研究員:この絵は、若冲のお母さんが亡くなったことをきっかけに描かれたと考えられているんだ。

家族の冥福を祈り、家業がさらに繁栄するように、ってね。

 

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トラりん:お母さんへの想いと、家業の繁栄・・・

若冲さんの人柄が伺えるリン。

作品から、その人が歩んできた人生・考えてきたこと・見てきたものまでも感じられるんだね。

 

福士研究員:そう、この作品に込められた若冲の思いはとっても深いんだよ。

でも、それでいて野菜たちの姿には可笑しみもある。

まじめな主題でありながら、そこに笑いの要素を入れるところが若冲のユーモアだと思うんだ。

 

トラりん:あれ、若冲さんとしては珍しく「人」が描かれている作品があるよ!

ねぇ、こちらの可愛らしい作品は?

 

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福士研究員:これは、六歌仙図押絵貼屏風(ろっかせんずおしえばりびょうぶ)だよ。

実は、本邦初公開の大作なんだ。

 

トラりん:えーっ!!初公開?!

す、すごいリン!!!

 

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平安時代初期、歌道に優れ歌仙と称された在原業平(ありわらのなりひら)・文屋康秀(ふんやのやすひで)・大友黒主(おおとものくろぬし)・小野小町(おののこまち)・僧正遍照(そうじょうへんじょう)・喜撰法師(きせんほうし)の6人を、右から順に描いているよ。

 

トラりん:ふんわりと可愛らしい絵だね☆

右から4番目の小野小町さんは、なんで顔が隠れているんだろう?

 

福士研究員:小野小町はご存じ絶世の美女。

あえて顔を見せないことで、その美しさを想像させているんだ。

顔を見せるほかの歌仙たちの姿も、みんな独特のユーモアに満ちているねえ。

 

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トラりん:ボク今日まで鶏の絵のイメージが強すぎて、若冲さんのことをとっても真面目な人だと勝手に決めつけていたかもしれないリン・・・

今日は福士研究員のお陰で、いろいろな面からの若冲さんを見られたよ!

生誕から300年経ったいま、ボクたちがこうして若冲さんの作品を見て想いを馳せることができることに感謝だリン。

 

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福士研究員:今回の展示は、「若冲のユーモア」が裏テーマ。

若冲の人となりにも、想いを馳せながら見てもらえるとうれしいな。

 

 

カリスマ販売員のお2人:それでは、最後にいつもの・・・

 

  \「生誕300年 伊藤若冲」図録もよろしくね☆/

 

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特集陳列「生誕300年 伊藤若冲」

会期:2016(平成28)年12月13日 ~ 2017(平成29)年1月15日

会場:京都国立博物館 平成知新館2F-3~5

休館日:月曜日 

*ただし、月曜日が祝日・休日となる場合は開館し、翌火曜日を休館とします。

開館時間:火~木・日曜日:午前9時30分から午後5時まで

金・土曜日:午前9時30分から午後8時まで

(入館は閉館の30分前まで)

観覧料:一般 520円(410円)大学生 260円(210円)

高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料です(年齢のわかるものをご提示ください)。

*( )内は団体20名以上

*障がい者の方と介助者(1名)は、障がい者手帳などのご提示で無料となります。

*キャンパスメンバーズは、学生証をご提示いただくと無料となります。

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