SAVE KYOTO

2017.3.15

特集陳列「雛まつりと人形」を見に行くリン♪

こんにちリン!

トラりんだリン!

 

 

 

今日は、3月20日(月・祝)まで開催の特集陳列「雛まつりと人形」を見るよ!

 

ボクはおとこのこだけど、毎年京博でこの時期に雛人形が見られることをとっても楽しみしているリン☆

植物や生きものだけじゃなく、展示されている作品からも季節を感じることができるんだ♪

 

 

山川研究員:こんにちは、トラりん。

 

トラりん:よろしくリン!

わくわくだリン!

 

 

 

山川研究員:まずはトラりんに、ひとつ質問をするね。

 

トラりん:イーヨー♪なになにー?

 

山川研究員:男雛と女雛の正しい並べ方についてよく話題になるんだけど、トラりんはどう思う?

 

トラりん:え?

左が女の人で、右が男の人じゃないの?

 

山川研究員:トラりんは、やっぱり関西のおとこのこだね。

 

トラりん:なんでやねん。

 

 

 

山川研究員:左右両説とも根拠があって、どちらが正しいとは言えないんだけどね。

内裏雛(だいりびな)は天皇と皇后の姿がお手本だから、宮中の伝統的な席次に従えば向かって右は男雛、左は女雛となるんだ。

そのため、伝統を重んじる関西地方では、現在でもこの並べ方が主流だよ。

 

トラりん:えー!そうだったんだ!

じゃあ、逆の説っていうのはどういう理由なの?

 

山川研究員:明治時代を迎え、宮中に西洋式のマナーが導入されると、男女の占める位置が逆になったんだ。

だから、現在の皇室の規定に従えば向かって右は女雛、左は男雛。

一説には、昭和天皇の即位式の際に撮影された写真を参考に、東京の人形業界が雛人形の左右を置き換えて宣伝したことで、この並べ方が関東を中心に広まったと言われているよ。

 

トラりん:知らなかった!

雛人形の並び方が、地域によって違うなんて!

不思議だねー☆

 

山川研究員:それじゃあ、そういったことも考えつつ展示を見てみようか。

 

トラりん:わー♪

大小いろんな形の人形が、たくさん飾られているねー!

 

 

 

山川研究員:小さいけど、集まると迫力があるよね。

トラりん、これを見て。

 

 

 

トラりん:かわいいお人形だリン♪

でも、今日は雛人形を見に来たんだよ・・・

 

 

 

山川研究員:これは立雛(たちびな)と言って、雛人形の原型だよ。

 

トラりん:それは失礼したリン!

でも、形が全然違うね・・・

 

山川研究員:3月3日に人形を飾る雛まつりの始まりとして、人間のけがれを木や紙でできたこんな形の人形(ひとがた)に移し、川や海へ流す祓(はら)いの行事があるよ。

 

 

 

トラりん:ボクも、知ってる♪

こうやって体にこすって「ふっ」っと息を吹きかけると、自分の中の悪いものがこれに移るんでしょ?

 

 

 

山川研究員:自立できない立雛は、けがれを移す人形から発展したと考えられ、飾ることを目的としていなかった初期の形式を伝えているよ。

形も似ているでしょ?

人形を流す行事は、いまでも様々な地域で行われていて、これは京都の下賀茂神社で実際に使われているものだよ。

 

 

 

トラりん:紙でできているのかと思ったら、ちいさいお人形さんだリン☆

こうやってみんなの想いや願いが込められて、今の雛人形のかたちへと変化していったんだね☆

 

山川研究員:ほかに、トラりんはどの人形が気になる?

 

トラりん:うーーん、そうだなぁ・・・全部素敵だけど・・・

あれ?!

この雛人形・・・立っているリン!!

 

 

 

山川研究員:立っているだけで、現代の雛人形とは違う印象を与えるね。

でも、人形(ひとがた)から立雛、そして、いまの雛人形へと変化していったことを知っていると不思議じゃないよね。

 

トラりん:こっちの人形は座っていて、ボクが思っている「雛まつりに飾る雛人形」というイメージにピッタリだリン!

 

 

 

山川研究員:これは「有職雛(ゆうそくびな)(江戸時代 19世紀)」といって、公家や武家の間で飾られた特別なもの。

有職というのは、宮中にまつわる伝統的な儀式や行事にともなう知識のことで、確かに一見するとスタンダードな雛人形に見えるけど、有職雛は公家の髪型・衣服の色目・模様などを忠実に写しているよ。

 

トラりん:え!そうだったんだ!

ボク、お顔ばかりに目がいってしまっていたリン!

 

山川研究員:男雛が着ているのは、直衣(のうし)。

冠をかぶっているから宮中にも着ていけるけど、直衣は本来、公家の普段着なんだ。

それに合わせて、女雛は小袿(こうちぎ)を着用しているよ。

 

トラりん:そうか☆

細かいところまで目をむけると、もっと楽しむことができるんだね♪

 

山川研究員:次はどれを見ようか。

 

トラりん:あ☆

こっちの雛人形は、なんだか豪華に感じるね!

 

 

 

 

山川研究員:これは「古式古今雛(こしきここんびな)」江戸時代・18世紀のものだよ。

 

トラりん:じゃあ、ボクのモチーフとなった尾形光琳筆「竹虎図(たけとらず)」と同じころの作品なんだね♪

 

山川研究員:京都の富裕な町人の家に伝わった雛人形だから、もしかしたら光琳さんの家にも飾られていたかもしれないね。

全てに共通するものを挙げるのは難しいのだけど、古今雛には外見上の特徴があるの。

一般的には、

  • 瞳にガラスを入れている。
  • 男雛の装束(しょうぞく)が実際の公家装束にそっくりになっていく。
  • 女雛の装束も公家装束に似てくるけれど、袖口に豪華な刺繍を入れたりして華やかになっていく。

の3点が共通項目とされているよ。

 

 

 

トラりん:ガラス玉を入れるの?

仏様の玉眼(ぎょくがん)みたいだね!

ボク、淺湫研究員と仏像を見たときに教えてもらったよ!

玉眼を使うと、よりリアルで生きているように見えるということから主流になっていったんだよね!

 

山川研究員:そう、その玉眼みたいでしょ。

でも残念ながら、上方(かみがた)では描き目が主流だったため、ガラスの入った目はほとんど見ることができないんだ。

上方では伝統が重んじられるから、前代から製作されてきた雛人形の要素を受け継ぎつつ、流行を加えた雛人形が求められてきたんだろうね。

 

トラりん:上方っていうのは、関西のことだよね。

そうか、男女の並び方のお話と一緒で、地域によってもかなり違うものなんだね!

 

山川研究員:そうだね。

地域によっても違うし、時代とともに雛人形は変化していくから、頭のつくりや手の動き、衣服など細部に注目してみてほしいな。

 

トラりん:こんなにたくさんあるから、じっくり見たらとっても見ごたえがあるね!

実際展示室に来てみると、ひとつひとつは小さいけどとっても迫力があるよ☆

みんなにも、かわいい人形たちを見てほしいリン♪

 

 

 

特集陳列「雛まつりと人形」

・会期:2017(平成29)年2月18日 ~ 2017(平成29)年3月20日

・会場:京都国立博物館 平成知新館1F-2

・休館日:月曜日 

*ただし、月曜日が祝日・休日となる場合は開館し、翌火曜日を休館とします。

・開館時間:火~木・日曜日:午前9時30分から午後5時まで

金・土曜日:午前9時30分から午後8時まで

(入館は閉館の30分前まで)

観覧料:一般 520円(410円) 大学生 260円(210円)

高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料です(年齢のわかるものをご提示ください)。

*( )内は団体20名以上

*障がい者の方と介助者(1名)は、障がい者手帳などのご提示で無料となります。

*キャンパスメンバーズは、学生証をご提示いただくと無料となります。

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