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2017.11.06

開館120周年記念 特別展覧会「国宝」を見に行くリン♪~Ⅲ期~

こんにちリン!

トラりんだリン!

 

 

トラりん:「国宝展」Ⅲ期がはじまっているリン!

もうすでに楽しんでくれたおともだちもいるかな?

今日は、福士研究員・呉研究員・井並研究員が集まってくれたよー!

みんな忙しい中、ありがとリン♪

 

福士研究員・呉研究員・井並研究員:どうぞ、よろしくね!

 

トラりん:それじゃあ、みんな揃って~~~

 

      \しゅっぱーつ☆/

 

福士研究員:まずは、「国宝 松林図屏風 長谷川等伯筆 東京国立博物館」<展示期間:~11月12日(日)>と「国宝 桜図壁貼付 長谷川久蔵筆 京都・智積院」<展示期間:~11月12日(日)>を見てみよう。

 

 

トラりん:親子共演だリン☆

どちらの作品も国宝だなんてすごい!!

でも、すごく対照的な絵だね・・・

等伯さんのほうは静かな美しさで、久蔵さんのほうは、桃山時代らしい豪華絢爛な美しさを感じるリン!

 

福士研究員:確かにそうだね。

長谷川等伯の「松林図屏風」は、日本の水墨画の最高傑作とも称される名品中の名品。

一見したところでは余白の多い絵に見えるけど、しっとりとした空気感やかすかな光を、情緒豊かに表現しているね。

対して、息子・久蔵の「桜図壁貼付」は、金地の画面に描かれる桜の大木が、力強く華麗な印象を与えるね。

桃山時代の美術には、色鮮やかな美しさもあれば、それとは対照的なモノクロームの美しさもあるんだよ。

まず、「桜図壁貼付」は等伯の作品「国宝 楓図壁貼付 京都・智積院」<10月22日(日)で展示は終了しています。>とともに、わずか三歳で亡くなった秀吉の息子・鶴松の菩提を弔うために建てられた、祥雲寺(現、智積院)に描かれたものなんだ。

桜の花びらは大きく立体的に表現されていて、生命感に満ち溢れた春の息吹を感じさせるね。

 

トラりん:わー!本当だ!

実際に展示室で見るまで気が付かなかったリン!

 

福士研究員:トラりん、この2つの作品には共通点があるんだけど、何かわかるかな?

 

トラりん:こんなに対照的な絵なのに、同じ部分があるの?!

えー・・・なんだろう・・・

「植物の絵」。

 

福士研究員:た、確かにそうだね!でも別の共通点もあるよ。

じゃあ、ヒント☆

絵のつなぎ目をよーく見てみて。

 

トラりん:つなぎ目?

 

 

トラりん:うーん・・・

 

 

トラりん:全然わからないリン!

 

福士研究員:ふたつとも大きな絵だから、もちろん1枚の紙に書かれているわけではないんだ。

だから紙がつながれているところがあるんだよ。

でも、よく見るとつなぎ目が、ところどころずれているよね。

 

トラりん:本当だ!

別の紙をつなげているように見えるね!

 

福士研究員:「桜図壁貼付」も同じで、よく見ると絵が連続していないところがあるんだ。

 

福士研究員:これはどういうことかというと、いま僕たちが見ているのが、作品が描かれた当時の、本来の姿ではないということだよ。

たとえば、「松林図屏風」はもっと大きな画面の障壁画だったものが、屏風に仕立て直されたと考えられているよ。

また、智積院は天和2年(1682)の火災、明治25年(1892)の盗難、昭和22年(1947)の火災という3度の厄災に見舞われ、多くの障壁画を失ったんだ。

いま残っているのは、当初の姿のほんの一部なんだよ。

ちなみに、昭和22年の火災のときには、京博からも職員が智積院にかけつけたそうだよ。

そんな歴史を経て、僕たちがこうして作品を見ることができるのは、文化財を守り、伝えようとしてくれた人がいるからだよね。

 

トラりん:今年は京博が開館120周年!

「国宝」という言葉が生まれて120周年!

文化財保護の大切さを考えることもすごく大事なことだリン!

 

福士研究員:おっ!気合が入っているね。

トラりんは文化財保護活動のPRも行っているもんね。

ちなみに、この頃秀吉関係の大きな仕事は狩野派が行うことが多かった。

そんな中、等伯と久蔵が起用されたことは、まさに大抜擢と言えるようなすごいことだったんだよ。

でもその翌年、久蔵が26歳の若さで亡くなってしまうんだ。

「松林図屏風」は、久蔵の死からほどなくして描かれたと考えられているよ。

 

トラりん:えっ・・・?!!!

そんな・・・・・・親子でこれから活躍していこうというときに・・・

そう聞いてから見ると、とってもさみしい絵に感じるリン・・・

 

福士研究員:等伯の「楓図壁貼付」と久蔵の「桜図壁貼付」は、普段は智積院に並んでいるんだけど、「桜図壁貼付」と「松林図屏風」は、2010年に開かれた等伯の展覧会でも一緒に並ぶことはなかったんだ。

今回の「国宝」展で、作品にまつわる親子の物語についても知ってもらえたらと思うよ。

 

 

呉研究員:次は、僕の番だね。

担当する中国絵画はいまの日本ではあまり知られていないけれども、日本の絵画のお手本としてずっと大事にされてきたんだよ。

今回の展覧会でも中国絵画の国宝がたくさん展示されていて、ぼくは展覧会の副担当をしているよ。

 

トラりん:よろしくリン!

呉研究員は、はじめての虎ブログ出演だよー♪

「国宝」展期間中は、虎ブログにも京博の12の展示分野を支える研究員全員が登場してくれるから、そこも見どころだリン☆

 

 

呉研究員:今回、紹介するのは「通」ごのみの作品「国宝 出山釈迦図(しゅっさんしゃかず)・雪景山水図(せっけいさんすいず) 梁楷(りょうかい)筆 東京国立博物館」<展示期間:~11月12日(日)>だよ。

 

 

トラりん:真ん中の人は苦しそうだけど、何をしているの?

 

呉研究員:悟りを開く前のお釈迦さんで、苦行を重ねても悟りを開くことができず困っているところだよ。

 

トラりん:両端のお軸は、なんだかさみしい景色だリン・・・

とっても寒そうだし・・・

 

 

呉研究員:3つそれぞれに広大で奥深い世界を思わせるね。

どこを見ていいのか迷っちゃうよね。

 

トラりん:うん!お釈迦さまに両端の雪の景色・・・

あれ?全然違うものが描かれているのに、どうして3つで1つの作品なの?

つながりが、わからないリン!!

山つながり…とか?

 

呉研究員:実はこの3幅、もともと中国では別々に描かれていて、日本で組み合わされたんだ。

室町時代、足利将軍家の元で組み合わされたみたい。

中国絵画はとても貴重なのものだったけど、日本独自の感覚で大胆にアレンジしてみたんだね。

絵のまわりの裂(きれ)も、金の糸を織り込んだ贅沢なものを使っているよ。

 

トラりん:そういうことだったんだね!

呉研究員のお話を聞いてから見ると、ただ美しいだけではないリン☆

これを描いた人は・・・りょう・・・りょう・・・

 

呉研究員:「梁楷(りょうかい)」だよ。

梁楷は中国の皇帝に仕えた宮廷画家だよ。

日本でも人物画家としてとても有名で、たくさんの絵師たちが彼の作品をお手本に絵を描いたんだ。

お釈迦さまのお軸には画家のサインがあるけど、どこにあるかわかるかな。

 

トラりん:どれどれ・・・ん?・・・

あった!枯れ木の枝のように見せかけて、サイン!

呉研究員:「隠し落款」といって、絵のなかにサインを紛れ込ませて、絵を集中して見てもらいたい画家の心遣いが伝わってくるね。

 

トラりん:おもしろいリン!確かにじっくり見るもんね!

呉研究員、ありがとリン☆

これからも、一緒に作品を見に行ったりしようね♪

 

 

 

井並研究員:トラりん、久しぶりだね。

よろしく!

 

トラりん:あれ、井並研究員。

前に会ったときから、また少し雰囲気変わったね?

 

↓コレ

 

井並研究員:年末年始はちょっとテンション高かったよね・・・

いま見ると、結構恥ずかしいね・・・

なんのことやら、というおともだちには、2016年12月30日の「とりづくし」の虎ブログを見てもらえたらいいね・・・

 

トラりん:で、今日はなんだっけ?

 

井並研究員:トラりん!国宝を見にきたんだよね?!

肖像画の展示室へ案内するよ。

「国宝 伝源頼朝像・伝平重盛像・伝藤原光能像 京都・神護寺」<展示期間:~11月26日(日)>を見てみよう!

 

 

トラりん:こ、これは・・・!

ボクも見たことのある有名な作品だリン!!

虎ブログを見てくれているおともだちも、きっと見たことあるよね?!

でも、知ってた?

この絵が・・・

こんなに大きいってこと!!!

 

井並研究員:学校の教科書で目にしているおともだちが多いよね。

だから大きさまでは伝わらなかったと思うけど、実際はとっても巨大な作品なんだ。

お坊さんの肖像画を大きく描く例はあるけど、出家していない人をこんなに大きく描くことは、この時代にはほとんど例がないんだ。

ちなみに3人には、後白河(ごしらかわ)法皇(ほうおう)の近臣(きんしん)という共通点があるよ。

 

トラりん:こうして見ると・・・頼朝さん・・・厳しそうな人だリン・・・

 

井並研究員:トラりんの言うように、伝頼朝像は高い品格や、近寄りがたい雰囲気が表現されていて、緊張感が漂っているね。

もはや、我々とは違う世界の人かのような迫力だ。

しかもよーく見てみると、この絵は毛の1本1本まで細かく描かれていて、その表現はどこまで近づいても緊張感が緩(ゆる)むことはない。

細部は本当にリアルで、本物の人がそこにいるかのようだ。

細部を見て感じる印象・遠くから見て感じる印象。

全体の調和が、この作品が日本の肖像画の中で最高峰とされる魅力の1つなんだね。

 

 

トラりん:なるほど・・・なんだか不思議な感覚だリン☆

でも、近寄ってもはっきりとどんなふうに描かれているのかわかるって、大切に作品を守り、伝えてくれたおかげだね♪

 

井並研究員:ちなみにこの3つの絵が同じ展示室に揃うのは、23年ぶり!

この貴重な機会にぜひ、たくさんのおともだちに見てもらいたいね。

 

トラりん:えー!そうなの?!!

「国宝」展は特に見逃せないものが多くて、忙しいリン!!

 

井並研究員:それと、もう1つ!

 

トラりん:まだあるの?!

 

井並研究員:頼朝の着ている服に注目☆

これは光の当たり方で、服の模様が現れたり、消えたりするんだ。

 

トラりん:えーーーーーっ!

す、す、すごいリンっ!!!

ということは・・・

 

トラりん・井並研究員(カリスマ販売員):

  \京博の展示室で、実物を見てねー☆/

 

「国宝」展のⅢ期は、11月12日(日)まで☆

「国宝」展は、11月26日(日)までだよ!

Ⅲ期は、「国宝 桜ヶ丘遺跡出土品のうち袈裟襷文銅鐸(けさたすきもんどうたく)5号・神戸市博物館」<展示期間:~11月26日(日)>と☆

 

「国宝 金印 福岡市博物館」<展示期間:~11月12日(日)>も展示されているリン♪

(ガ、ガラスに手ついてないからね!

「わー!キラキラー☆」って、いうポーズだからね!!

※以上、言い訳ボーイからでした。)

 

2階エレベーター前では、この2つの作品にまつまる「さわって発見!ミュージアム・カート」が体験できるよ!

作品といっしょに、あわせて楽しんでもらえたらうれしいリン♪

 

 

なんと、銅鐸をならしたり!

 

 

金印の使い方を体験できたりするリン♪

 

 

おまけ☆

 

カリスマ販売員 虎形:今回のブログでも紹介している作品がグッズになっているらしいよー!

てぬぐいに、カレンダー♪

品があって、使ってよし!眺めてよし!

 

 

カリスマ販売員のみなさん:

   \みなさまのおそばに国宝グッズを☆/

 

開館120周年記念 特別展覧会「国宝」

 

公式サイト:http://kyoto-kokuhou2017.jp

 

会期:2017(平成29)年10月3日(火)~ 11月26日(日)

 

  4期に分けて一挙公開中!

  Ⅲ期 10月31日(火)~11月12日(日)

  Ⅳ期 11月14日(火)~11月26日(日)

※主な展示替です。一部の作品は、上記以外に展示替を行います。

 

 

会場:京都国立博物館 平成知新館

 

交通:JR、近鉄、京阪電車、阪急電車、市バス 交通アクセス

 

休館日:月曜日

 

開館時間:午前9時30分から午後6時まで(入館は午後5時30分まで)

※ただし会期中の毎週金・土曜日は午後8時まで(入館は午後7時30分まで)

 

観覧料:一般 1,500円(1,300円) 大学生 1,200円(1,000円) 高校生 900円(700円)

 *( )内は団体20名以上。

※中学生以下、障がい者とその介護者1名は無料となります(要証明)。

※大学生・高校生の方は学生証をご提示ください。

※キャンパスメンバーズは、学生証をご提示いただくと団体料金になります。

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