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2017.10.19

開館120周年記念 特別展覧会「国宝」を見に行くリン♪~Ⅱ期~

こんにちリン!

トラりんだリン!

 

 

トラりん:開館120周年記念 特別展覧会「国宝」のⅡ期がスタートしたから、これから展示室を見に行くよ♪

今回は3回も展示替があるから、全部の作品を見たいボクはわくわくしっぱなしだリン!!

だって、どれも見逃せないし☆

 

大原研究員・伊藤研究員・羽田研究員・上杉研究員:トラりん、どうぞよろしくね!

 

トラりん:そう!

この「国宝」展のⅠ期からⅣ期を紹介するブログで、京博の全12ジャンルを担当する研究員が、この虎ブログに登場するリン!

とっても豪華だよ☆

今日はこの4人+1虎で「国宝」を見に行くリン♪

それじゃあ、みんな・・・

 

大原研究員・伊藤研究員・羽田研究員・上杉研究員:

       \しゅっぱーつ☆/

 

大原研究員:トラりん、「国宝 普賢菩薩像(ふげんぼさつぞう) 東京国立博物館」<展示期間:~2017年10月29日(日)>から見てみよう。

これは、普賢菩薩といって『法華経(ほけきょう)』を守護する仏様で、白い象に乗るのが特徴。

『法華経』は最澄が日本に広めた天台宗で重んじられたので、平安時代以降、普賢菩薩はたいへん信仰を集めたんだ。

 

 

トラりん:うーん・・・

きれいなんけど、細かくてよく見えないリン・・・

 

大原研究員:そうだね。

長い年月が経って、いろいろ見えにくくなっていることもあるけど、体の線なんか極細で見えるか見えないかのギリギリだよね。

でも、裏を返せば、それだけ繊細な表現をきわめているということ。

これは、ありがたい仏様を美しく飾ること自体に目的があるので、細部をゆるがせにしなかったというわけ。

 

トラりん:それでも、隣に並んでいる同じ時代の作品に比べると、これは特に落ち着いて繊細な感じだリン。

時代が同じで似ているところもたくさんあるけど、違いの方が気になっちゃう!

 

 

大原研究員:なかなかいい所を突いてくるね。

平安時代後期の貴族の美意識がこういう表現を産んでいるのは他と比較してわかるけど、でもなんか違うよね。

これはね、当時の最新の中国の様式に影響を受けたからと考えられているんだよ。

平清盛が積極的にすすめた「日宋貿易」によって、最新の中国の文化への憧れが高まったんだね。

落ち着いて見えるとトラりんは言ったね。

虹の七色を知っているかな?

 

トラりん:それならボクにもわかるよ!!

赤・橙・黄・緑・青・・・藍・・・・・・えっと・・・・・・・・・紫!

ふぅ☆ギリギリセーフだリン!

 

大原研究員:その通り。

光は波長によって色の見え方が変わる。

波長の短い緑とか青は、目への刺激が弱く、寒色と言われるんだよ。

この絵では、他の同時代の絵に比べて寒色が結構な面積に使用されているよね。

更にさっきの繊細な線、こういうものはこの時期の中国の絵画にも見られる特色なんだ。

 

トラりん:そう言われて見ると、目に優しい☆

けっこう理屈で絵の違いが説明できるものなんだね!

 

大原研究員:まあ、たまたまだけどね。

ともかく、そういう中国への憧れと日本の独特の美意識を融合させて、他とちょっと違うしっとりした雰囲気を作り出しているわけだ。

そういうことをしようとして成功した作者の腕と感覚の冴えはすごいと思うし、それを日本人がやったわけだから、日本の国宝になったのも納得できるんじゃないかな。

 

トラりん:なんだか、わかった気になってきたリン!!

 

大原研究員:一抹の不安はあるけど、わかってくれたならうれしいね。

この絵は戦前から高い評価を受けていて、戦後の文化財保護法にもとづく国宝の指定では真っ先に選ばれ、絵画の指定第一号となったんだよ。

 

トラりん:なんと!

それを聞いたら、もっとじっくり見たくなってきたリン!

 

大原研究員:国宝というのは、他の作品と比べてじっくり見るとよさがよくわかるよね。

やはり、たくさんの文化財の中から選んで優先的に保護を図ろうと決めたものだからね。

ちょっと他と違うことをしている作品が多いんだ。

今回の展覧会にはたくさんの国宝があるから、そろそろ伊藤さんにバトンタッチしよう。

 

 

 

伊藤研究員:次は「国宝 中尊寺金色堂堂内具(ちゅうそんじこんじきないぐ)のうち金銅華鬘(こんどうけまん) 岩手・中尊寺金色院」<展示期間:~2017年10月29日(日)>だよ。

 

 

トラりん:うわー!きれいだリン!

でも、これ何に使うの?

 

伊藤研究員:これは仏具の1つで、お寺のお堂にかける飾りだよ。

全体は銅でできていて、金メッキをしているんだ。

 

トラりん:あ、お花や果物を供えるのと似ているね☆

 

伊藤研究員:そう、「華鬘」とは、「花のかずら」。

元々は本物の花を糸でつなげて、かけていたと考えられているんだ。

華鬘にはこのようにリボンのような紐が形どられているけど、これが生花を束ねていたものの名残りかもね。

それと背景の花は、「宝相華(ほうそうげ)」と言って、仏教美術で最も多く用いられる架空の花のモチーフ。左右にいるのは、顔は仏、体は鳥の伝説の生きもの「迦陵頻伽(かりょうびんが)」だよ。

 

 

トラりん:本当だ!

仏様の世界の生きものなんだね☆

見たことがないお花と、「迦陵頻伽(かりょうびんが)」さん・・・見つめていると不思議な気持ちになるリン!

お寺のお堂に飾るということは、なにか想いがあってだよね!

うーん、でもそれがわからないリン・・・

 

伊藤研究員:いい線いってる!

仏様の世界というのは、大きくて、美しくて、豪華絢爛(ごうかけんらん)なものとされているんだ。

だから仏様のいる空間を美しく飾って、現世でもその世界を再現しようとしているんだね。

仏具には叩いて音を出したり、お香を焚いたり、花を生けたりといろいろなものがあるけど、全てにそういう「飾り」への想いがあるんだ。

その中でも華鬘は、平安時代以降に多く作られるようになったんだ。

 

トラりん:それだけむかしの人たちにとって、仏様の存在が大きかったということだね。

 

伊藤研究員:そうだね。

特にこの華鬘が作られた平安時代は、貴族・武士を中心に浄土教が浸透して、阿弥陀如来にすがり、極楽浄土に往生したいという信仰が強かったんだ。

平安時代に栄えた奥州藤原氏(おうしゅうふじわらし)は、中尊寺を建立し、阿弥陀如来の煌(きら)びやかな極楽浄土をあらゆる技術を駆使して再現したんだよ。

 

トラりん:あ!この華鬘のキャプションにも「中尊寺」って書いてあるよ!

 

 

伊藤研究員:これは中尊寺の金色堂に飾られていたものの1つ。

その後、奥州藤原氏は源頼朝によって滅びるんだけど、金色堂に残った装飾は、やはり豪華さを失わない。

「五月雨(さみだれ)の 降り残してや 光堂」。

みちのくを訪れた松尾芭蕉が、金色堂を詠んだことで有名な句だよ。

この、「栄華」と「はかなさ」という対照するものを感じてもらえるんじゃないかな。

 

トラりん:切なさの中にある美しさだリン・・・

 

 

 

上杉研究員:次は空海と最澄の「書」を見てみよう。

 

トラりん:最澄さんと空海さん!

ボク、名前聞いたことあるよ!

 

上杉研究員:2人とも平安時代のすごく有名なお坊さんで、最澄は天台宗を、空海は真言宗を開いた人だよ。

また、実際に中国に渡り、書や最新の学問を学んだ人でもあるんだ。

「弘法(こうぼう)にも筆の誤り」ということわざがあるけど、弘法とは空海のこと。

本当に有名な2人だね。

 

トラりん:ふむふむ・・・2つの作品を見た感想はね・・・

ボクは最澄さんは優しい、空海さんは力強い雰囲気を感じるリン!

でもどちらも、とっても美しいね☆

それで、この2つの書はどういうものなの?

 

 

 

上杉研究員:トラりん、書を楽しんでくれているね。

最澄筆の「国宝 尺牘(せきとく)(久隔帖(きゅうかくじょう)) 奈良国立博物館」<展示期間:~2017年10月29日(日)>は、最澄が空海の所にいる弟子に宛てた手紙なんだ。

最澄は空海から詩をもらったから返事を書きたかったんだけど、その中にわからない言葉があったんだ。

それを空海に訊いてほしいとお願いした内容だよ。

これは最澄の細かな心遣いが素晴らしいんだ!

 

 

トラりん:どういうこと??

もー!さっきから自分だけ楽しんでいないで、ボクにも教えてよー!

 

上杉研究員:ごめん、ごめん。

「大阿闍梨(だいあじゃり)」と書いてあるのが見えるかな?

これはお坊さんの位のことで、空海のことを指しているよ。

 

トラりん:阿闍梨?

じゅるリン・・・☆

 

上杉研究員:さすが食いしん坊!

いま絶対、京都の有名なお菓子「阿闍梨餅(あじゃりもち)」を想像したよね!

 

トラりん:そ、そんなことないリン!

真面目に聞いているところだリン!!

続けてほしいリン!!!

 

上杉研究員:この「阿闍梨」の前は、改行されていたり、一文字分空白になっているね。

これは、空海を指す言葉の上に文字を乗せることは失礼にあたるという最澄の配慮なんだ。

 

トラりん:直接空海さんに書いたお手紙ではないのに、空海さんを思う気持ちが伝わるお手紙だね。

 

上杉研究員:言葉の選び方からも、最澄のまじめな性格がうかがえるよ。

ちなみに、最澄自筆の手紙で残っているのはこれだけ。

僕たちが見られる、唯一の最澄自筆の手紙だよ。

 

トラりん:それは、とっても貴重だリン!!

 

上杉研究員:いまでは、メールや電話、伝える方法はいろいろあるけど、当時は手段が限られているからこそ、その中で伝わる印象は大変大事だね。

だから、書くことへの意識がとても高かったんだ。

 

トラりん:読む人の顔を想像しながら書いたのかなぁ?

空海さんの作品は?

 

 

上杉研究員:空海筆の「国宝 聾瞽指帰(ろうこしいき) 上巻 和歌山・金剛峯寺」<展示期間:~2017年10月29日(日)>は、どれだけ仏教がすぐれているかを力説する本だよ。

とにかく、空海の文才と力強い筆蹟に感動しちゃうんだ!

 

トラりん:ボクには全然読めないリン!

 

上杉研究員:大丈夫。読めなくても楽しめるのが書だよ。

中国へ行く前の青年空海の仏教にかける想いが伝わってくるかな。

 

 

トラりん: どれどれ・・・むむむ!

ねー!「虎」の字を見つけたリーン♪

凛々しくて、強そうで・・・とにかく美しい虎を想像しちゃうね☆

たった一文字でも、とっても大きな力を感じるリン!

 

 

上杉研究員:うん、どちらの作品にも気持ちがこもっているよね。

だからこそパワーがあるんだ。

日本の文化そのものに影響を与えた空海と最澄の作品を一緒に見られるこの機会。

2人の作品から、書の力・雰囲気を感じてもらえたらうれしいな。

 

 

トラりん:で・・・

羽田研究員、以前の書跡の回とリンクさせるのやめてくれない?

 

 

↑こんなことしているけど、羽田研究員もすごく丁寧に作品のことを教えてくれたリン!

 

 

トラりん:今回も研究員のみんなが集まってくれたおかげで、「国宝」展ならではの特別な時間になったね!

ふだん博物館に来る機会のないおともだちも、こうして作品にあるストーリーを聞くと「面白い!」とか「もっと知りたい」って思わない?

じつは、ボクがそうなんだ☆

京博に生まれて、2年。

展示のことはこうして研究員のみんなに教えてもらわないとわからないけど、お話を聞くと見方が変わって、とっても興味深くなるんだ!

ボク自身、まだまだ勉強中だけど、これからもみんなと一緒に展示を楽しんでいけたらうれしいリン♪

 

トラりん・大原研究員・伊藤研究員・羽田研究員・上杉研究員:今回登場した作品は、すべて10/29(日)までの展示だから、「国宝」展Ⅱ期も

       \楽しんでねー☆/

 

開館120周年記念 特別展覧会「国宝」

 

公式サイト:http://kyoto-kokuhou2017.jp

 

会期:2017(平成29)年10月3日(火)~ 11月26日(日)

  4期に分けて一挙公開!

  Ⅰ期 10月3日(火)~10月15日(日)

  Ⅱ期 10月17日(火)~10月29日(日)

  Ⅲ期 10月31日(火)~11月12日(日)

  Ⅳ期 11月14日(火)~11月26日(日)

※Ⅰ~Ⅳ期は主な展示替です。一部の作品は、上記以外に展示替を行います。

 

会場:京都国立博物館 平成知新館

 

交通:JR、近鉄、京阪電車、阪急電車、市バス 交通アクセス

 

休館日:月曜日

 

開館時間:午前9時30分から午後6時まで(入館は午後5時30分まで)

※ただし会期中の毎週金・土曜日は午後8時まで(入館は午後7時30分まで)

 

観覧料:一般 1,500円(1,300円) 大学生 1,200円(1,000円) 高校生 900円(700円)

 *( )内は団体20名以上。

※中学生以下、障がい者とその介護者1名は無料となります(要証明)。

※大学生・高校生の方は学生証をご提示ください。

※キャンパスメンバーズは、学生証をご提示いただくと団体料金になります。

2017.10.13

「ご当地キャラまつりin須崎」に行ってきたリン♪~おともだちいっぱい編~エピソードⅣ

こんにちリン!

すさきがすきさ、トラりんだリン!

 

 

須崎でおともだちがたくさんできたから、お写真を貼りまくっていくね!

 

 

愛媛県愛南町「なーしくん」☆

 

なーしくん、小物使いがとってもオシャレだリン!

 

 

と、カツオのかっちゃんも忘れてはいけないリン♪

 

 

高知県安田町「安田朗」くん☆

 

安田朗くんとボクの体の色、似ているリン♪

親近感!!

 

 

高知県土佐市「とさごん」と「お竜」ちゃん☆

 

みてみてー!「竜虎」だリン♪

 

 

島根県「しまねっこ」ちゃん☆

 

お久しぶり♪

ネコ科2ショット、可愛く撮ってもらうリン!

 

 

千葉県船橋市「ふなっしー」くん☆

 

\一緒にお写真撮ってください/

 

東京都墨田区錦糸町「きんぼり~」くん☆

 

とってもお天気がいいけど、そのサングラスなら眩しくなさそうだリン!

 

 

栃木県栃木市「とち介」☆

 

とち介くーん!

久しぶりだね♪元気にしていたかなぁ☆

 

 

左から、大阪府枚方市樟葉「みっけちゃん」☆

犬山一家「山口勝平」さん☆

東京都墨田区「向嶋言問姐さん」☆

 

勝平さんとボクは、両手に花だリン!

 

 

三重県四日市市「こにゅうどうくん」☆

 

お久しぶりだね♪

また一緒に遊べて、とっても嬉しいリン!

 

 

岡山県総社市「チュッピー」☆

 

元気だったー?

チュッピーくん、今日もそのパンツ似合っているリン♪

 

 

岡山県備前市・真魚市「み~ちゃん」☆

 

 

高知県「なるま」ちゃん☆

 

今日もよろしくリン♪

なるまちゃん、可愛い顔して、その赤・・・とってもかっこいいリン!

 

 

千葉県船橋市「ふなごろー」くん☆

と、東京都秋葉原「ちょうせい豆乳くん」の、お顔☆

 

これは3ショットということで、いいかな?

 

 

千葉県船橋市「ふにゃっしー」☆

 

おでこにしんじょう君のおへそがついていて、可愛いリン♪

 

 

東京都墨田区「カッパのコタロウ」くん☆

 

今日はメガネをかけていないんだね!

あっ!チンアナゴさん可愛いー♪

 

 

 

まだまだあるから、

つづく・・・

2017.10.06

開館120周年記念 特別展覧会「国宝」を見に行くリン♪~Ⅰ期~

こんにちリン!

トラりんだリン!

 

 

つ・い・に

「国宝」展はじまったよ!!!!!

 

そして、日頃から「ブログが長い」で定評のあるボクだけど、今回は内容盛りだくさんで

とんでもないことになる予感だよ!!

だって、ボク「国宝」展をすごく楽しみにしていたんだ!

きっと、みんなも楽しみにしてくれていたよね☆

 

山本研究員:僕もだよ!

 

トラりん:山本研究員♪

 

山本研究員:今年は京博開館120周年であり、「国宝」ということばができてから120年。

どちらにとっても、120年のメモリアルイヤーだからね。

僕たちも、みんなの期待を背負っていることを感じているよ!

 

トラりん:ボク、「国宝」ということばが誕生してから120年だということを知らなかったけど、

なるほど、だから今回の特別展覧会は「国宝」なんだ!

ってすごく納得したよ。

どの展覧会も当然素晴らしいことには変わらないんだけど、特別気合が入ってしまうリン!

 

 

宮川研究員:僕もだよ!

 

 

トラりん:宮川研究員も!!

び、びっくりしたー!

 

宮川研究員:展示に込められた意味を考えながら見ると、また違った見方ができるよね。

トラりんは、2017年までに国宝に指定された美術工芸品が何件あるか知っている?

 

トラりん:え、突然のクイズ?

うーん、素晴らしい作品はたくさんあるから・・・いちまん件くらい??

 

宮川研究員:885件だよ。

 

トラりん:885件?!!

え、え、そんなに少ないの??

数が少ないのは、それだけ貴重なものということだね!

そんなにすごい作品ばかりの展覧会が京博で行われるなんて、夢のような展覧会だリン!!!

早速展示室を見に行こうー♪

 

 

降矢研究員:ちょっと待った!

 

 

トラりん:降矢研究員まで!!!

なになに?今日は、みんなどうしちゃったの?

あ!わかった!!

「国宝」が開幕して、そわそわしちゃって来てくれたんだね?

忙しいところ、わざわざ申し訳ないリン!

 

降矢研究員:今回の特別展覧会「国宝」では、国宝885件のうちの約1/4にあたる210件を、

展示期間を大きく4つに分けて一挙大公開するんだ。

 

トラりん:え!

それって、展示が大きく4回入れ替わるということ?!

それだけたくさんの国宝作品が展示されるんだ!

すっっっごく豪華だリン!!!!!

展示替が多いということは、その分たくさんの作品を楽しんでもらえるということだね♪

 

降矢研究員:そういうこと☆

京博には、考古、彫刻、仏画、絵巻物・肖像画、中世絵画、近世絵画、中国絵画、書跡、染織、金工、漆工、陶磁の全12ジャンルを支える担当者がいるんだ。

今回はその全てのジャンルの国宝の展示が行われるから、この「虎ブログ」をみてくれている皆様のために集まらせてもらったよ!

 

トラりん:みんな忙しいのに、ありがたくて泣いちゃうリン・・・ホロリン。

開館120周年記念の展覧会、「虎ブログ」も豪華だリン!!

いま、京博の展示室は全てが国宝!早速見に行こーう♪

 

山本研究員・宮川研究員・降矢研究員:

    \しゅっぱーつ☆/

 

山本研究員:まずは、こちらの展示室を見てみよう。

ここには、雪舟(せっしゅう)の作品が展示されているよ。

 

 

トラりん:んんん?!

これ全部が国宝で雪舟さんの作品?

1、2、3・・・6件も?!

雪舟さんだけで?

 

山本研究員:そう、1人の画家で国宝に指定されている数が最も多いのが雪舟だよ。

室町時代の水墨画で国宝に指定されているのは12件なんだけど、そのうちの半分が雪舟の作品なんだ。

 

トラりん:あの有名な雪舟さんの国宝作品が全て集まった展示室って・・・贅沢過ぎるリン!!

「禅」展のときに「慧可断臂図(えかだんぴず)」は見たけど・・・

あれ・・・ボク、雪舟さんがどんな人だったかよく知らないなぁ・・・

 

山本研究員:それじゃあ、雪舟という人物について少しお話しするね。

雪舟は岡山県出身で、幼くして禅宗の僧侶になった人なんだ。

そして、室町時代大人気だった周文(しゅうぶん)という人を師匠に持ち、水墨画の画僧になったよ。

 

トラりん:画僧というのは、絵を描くお坊さんのことだよね?

 

山本研究員:そう、禅僧と画僧両方の修行をしていたんだけど・・・

師匠の周文が大人気の画僧だったのに比べ、雪舟の作品は都で全く受けなかったんだ。

というのも、当時は洗練されたものが好まれていたから、雪舟の力強い画風は流行ではなかったんだね。

 

トラりん:本当だ・・・

ふんわり優しい雰囲気を感じる水墨画が多かったから、見慣れない気がするね。

これまで見てきたものが、都の人が好んだものだったのか☆

 

山本研究員:雪舟は、自分の画風が都で受けないことをわかっていたんだ。

その後、35歳で山口へ。

48歳のときに中国へ渡ったんだけど、そこで見た水墨画はどれも力強いものだったんだ。

 

トラりん:雪舟さんの絵と一緒だリン!

 

山本研究員:そうなんだ。

これこそ、雪舟が変化を遂げるきっかけになったんだね。

これまで引け目を感じていた自分の画風が、実は水墨画の本場である中国では主流だったんだもの。

こうして、雪舟は自分の絵に自信を持つようになるんだよ。

こちらの「国宝 破墨山水図(はぼくさんすいず) 東京国立博物館」<展示期間:~2017年10月22日(日)>を見てみて。

絵の上に文字が書いてあるよね。

 

 

トラりん:なんて書いてあるのか、全くわからないリン・・・

 

 

山本研究員:これは雪舟の自筆なんだけど、この中で

・中国に凄い画家を求めて来たけれど、いなかったこと。

・日本の師匠の偉大さを改めて知ったこと。

が書かれているんだ。

 

トラりん:雪舟さんは、その後中国で暮らしたの?

 

山本研究員:日本に帰ってきたよ。

帰ってきたら、「中国に渡った初めての画家」ということで大変有名になったんだ。

中国へ行く前は、自分の画風を抑え都に受ける絵を描いていたけれど、本来の雪舟らしい骨太でスケールの大きい絵を描くようになったよ。

 

トラりん:あっという間にみんなの見方が変わったんだね。

でも、雪舟さんが本当に描きたいように絵を描けるようになったならよかったよね☆

 

山本研究員:たくさんの人に絵を描いてほしいと頼まれるようになったんだけど、雪舟は「国宝 天橋立図(あまのはしだてず) 京都国立博物館」<展示期間:~2017年10月29日(日)>のように、日本の実際にある景色を依頼されることもあったよ。

水墨画というのは想像の場所が多く、実際の景色を描くことは大変珍しいんだ。

 

 

トラりん:確かに見たことがないかも!

 

山本研究員:それからは「中国に渡り、本場を越えた水墨画家」ということで、有名画家たちが雪舟を元に描くという時代がずっと続いたんだ。

それに、昔の国語の教科書などに雪舟の話が載せられたりしたよ。

 

トラりん:なんだかもう、神様みたいな存在だリン!

 

山本研究員:そう、だから雪舟は「画聖(がせい)」と呼ばれたんだね。

 

トラりん:はじめは認めてもらえなかった画風が、日本の代表になったんだね。

雪舟さんの努力が報われたハッピーな結末で、うれしいリン☆

 

山本研究員:雪舟の国宝に指定されている作品全てが揃う期間は、10月22日(日)までだから、ぜひこの機会に見てほしいな。

 

 

宮川研究員:続いては、こちらの作品を見てみよう。

「国宝 深鉢形土器(ふかばちがたどき)(火焔型土器(かえんがたどき))No.1 新潟・十日町市(十日町市博物館保管)」<展示期間:~2017年10月29日(日)>だよ。

縄文時代には1万年以上の長い歴史があるから、たくさんの土器が作られたんだよ。

土器には地域によって様々な特徴が表れるんだ。

これは、長野県・新潟県を合わせた地域で発見されたものだね。

 

 

トラりん:うわー!

ボク、この土器知っているリーン!

虎ブログを読んでくれているおともだちも、学校の教科書で見たよ!っていう声が多いんじゃないかな?

さすが国宝・・・きっと、誰もが一度は目にしたことのある作品がたくさんあるんだろうな☆

 

宮川研究員:この縄文土器は、よくできていて大変興味深いね。

縄文時代中期になると、文様・形が発達してくるんだ。

 

トラりん:むかしのひとたちは、これをどう使っていたのかな?

 

宮川研究員:これは深鉢と言う形で、食べ物の貯蔵や、煮る・炊くなど調理に使用していたんだね。

 

トラりん:え!

こんなに見た目で楽しめる芸術的なかたちなのに、すごく実用的だリン!

 

 

宮川研究員:そうなんだ。

実際の生活の中で使用していたもので、決して芸術的な要素に偏っていたわけではないんだね。でもおそらく、この形を美しいと思う文化はあったと思うよ。

1人だけがこういったかたちの土器を作っていたのではなく、縄文時代にはこのような土器がいくつも作られているんだ。

我々の感性とは違った、むかしのひとの心のパワーや情熱を感じる作品だね。

特にこの「深鉢形土器(火焔型土器)No.1」は、世界的に見ても特異な発達を遂げた土器だと言えるよ。

 

トラりん:どうしてこういう形にしようと思ったのかな?

見れば見るほど、すごいリン!

 

宮川研究員:いつでも、その時代の精神があるんだ。

この作品を見ながら、彼らなりの感性を感じてほしいな。

 

 

降矢研究員:最後は、陶磁(とうじ)の展示室だよ。

「国宝 青磁鳳凰耳花入(せいじほうおうみみはないれ) 銘(めい) 万声(ばんせい) 大阪・和泉市久保惣記念美術館」<展示期間:~2017年10月29日(日)>を見てみよう。

 

 

トラりん:花入れって、お花を飾る花瓶のこと?

 

降矢研究員:花瓶と言うよりは、お花を生けるものだね。

左右には鳳凰(ほうおう)をかたどった耳を持つ花入れだよ。

「唐物(からもの)」。つまり、中国から輸入されたものなんだけど、鳳凰は伝説の生きもので尊い存在なことから、「守護」や「おめでたい」という意味があるんだ。

 

トラりん:これまでも、そういう形で想いが込められた作品がたくさんあったもんね。

ところでさ・・・

どの作品もいろんな背景があるとは思うんだけど、どうして今まで大切にされてきたの?

 

降矢研究員:使用していたのは寺や武家、公家など上層階級だったんだ。

中国から来たものだから手に入りにくかったということに加えて、時代と共に「誰々が持っていた」という付加価値によって更に貴重なものとなっていったんだよ。

焼き物では、どんな人が持っていたかということも、大事にされる理由になるんだ。

 

トラりん:なるほど☆

すごい人や憧れの存在が使っていたものは、ボクもほしいと思うリン♪

ところでさぁ・・・

この展示のお部屋・・・なんか暗くない?

 

 

降矢研究員:よく気付いてくれたね。

ここでは、この作品が実際に生活の中で使われていた当時の禅宗寺院を再現しているよ。

もともと、中国から禅宗の思想が導入されるのに合わせて様々な文物や文化が、日本と中国を行き来した禅僧たちによって持ち込まれたことが大きなきっかけとなっているから「禅」とは切り離せないんだ。

 

トラりん:さっき山本研究員に雪舟さんのお話をしてもらったから、想像しやすいリン☆

ところでさ・・・

ここの展示室には、肝心の陶磁の作品が2つしかないけど・・・

 

降矢研究員:ここでは、作品そのものだけではなく、空間の美を感じてもらえたらと思っているよ。

作品を楽しんでもらうための空間の再現に力を入れたんだ。

 

トラりん:へぇー♪

なんだか、ぜ・い・た・く☆

展示の仕方によって、伝わり方や見方は確かに変わるから、とっても面白い工夫だリン!

 

この空間で、むかしの人の気持ちを想像しながら作品を見ると・・・なんだか不思議な気分だね。

 

降矢研究員:今回は全12ジャンルの研究員が開館120周年という節目の年に合わせて力を注いだ展覧会で、どこを取っても見どころばかりだから、よりたくさんの方々に「国宝」を楽しんでもらえたら嬉しいね。

 

 

トラりん:いよいよはじまった開館120周年記念 特別展覧会「国宝」!

なんと、今回は会期途中で展示替を3回もして4期まであるから・・・

 

山本研究員・宮川研究員・降矢研究員:

   \お見逃しなく!/

 

おまけ☆

 

カリスマ販売員:もちろん、図録(税込み3000円)もあるよー♪

 

 

ボクの国宝限定グッズの図録トート(税込み 972円)

と一緒に使えば・・・

まぁー!便利っ☆

 

 

かつ、

_人人人人人人人人人人_

> スタイリッシュ!!  <

 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

 

開館120周年記念 特別展覧会「国宝」

 

公式サイト:http://kyoto-kokuhou2017.jp

 

会期:2017(平成29)年10月3日(火)~ 11月26日(日)

  4期に分けて一挙公開!

  Ⅰ期 10月3日(火)~10月15日(日)

  Ⅱ期 10月17日(火)~10月29日(日)

  Ⅲ期 10月31日(火)~11月12日(日)

  Ⅳ期 11月14日(火)~11月26日(日)

※Ⅰ~Ⅳ期は主な展示替です。一部の作品は、上記以外に展示替を行います。

 

会場:京都国立博物館 平成知新館

 

交通:JR、近鉄、京阪電車、阪急電車、市バス 交通アクセス

 

休館日:月曜日

※ただし10月9日(月)は開館、10日(火)休館

 

開館時間:午前9時30分から午後6時まで(入館は午後5時30分まで)

※ただし会期中の毎週金・土曜日は午後8時まで(入館は午後7時30分まで)

 

観覧料:一般 1,500円(1,300円) 大学生 1,200円(1,000円) 高校生 900円(700円)

 *( )内は団体20名以上。

※中学生以下、障がい者とその介護者1名は無料となります(要証明)。

※大学生・高校生の方は学生証をご提示ください。

※キャンパスメンバーズは、学生証をご提示いただくと団体料金になります。


記念講演会:特別展覧会「国宝」開催記念講演会

 「国宝の杜へ─京都国立博物館と古社寺保存法─」

 

登壇者:京都国立博物館館長 佐々木丞平

日 時:11月4日(土)午後1時30分~午後3時

会 場:京都国立博物館 平成知新館 講堂

申込方法:往復はがきに住所・氏名(フリガナ)・電話番号を明記の上、下記の申込先までお申込ください。 往復はがき1枚につき1名様分のお申込となります。聴講無料(当日の特別展覧会「国宝」観覧券が必要)。定員190名。

申込先:〒605-0931京都市東山区茶屋町527京都国立博物館 11/4記念講演会係

 *熱で消せるボールペン(フリクションボールペン等)は使用しないでください。

応募締切:10月17日(火)(必着)

 *応募者多数の場合は抽選となります。

 *当日の座席につきましては、当選の返信の際に指定させていただきます。

 

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